こんにちは!
しがない雑食系クリエイターのはまやん(@hama_paz)です!
Photoshopをお使いの皆さん、「リムライト」ってご存知ですか?
簡単に言うと光を背後から当てて輪郭をハッキリさせるライトなんですが、
よく映画とかのポスターや海外のインタビュー動画の時にも使われていますよね!
ただ実際に撮影するとなるとカラーのフィルターが必要だったり、ライトの調整が必要だったりします。
そして撮影後にリムライトっぽい表現を加えたいなぁ…なんてこともあるかもしれません。
そこで今回はPhotoshopでお手軽リムライトを作って画像をカッコ良くする方法を解説します!
以前にリムライトエフェクトを解説した記事もありますのでご興味があればぜひ読んでみてくださいね!
- リムライトエフェクトを作りたい方
- Photoshopを使った表現の幅を広げたい方
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金額にすると結構な額なので、できるだけおトクに購入したいですよね?
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元の素材と完成画像
まず、今回作る画像の元の素材と完成をご覧ください。
それでは以下の手順に沿って解説していきます!
- 画像を用意してスマートオブジェクトにする
- CameraRAWフィルターでリムライトが当たってるように調整する
- ベタ塗りでリムライトを作って微調整する
画像は2020年10月から無料素材を提供しているAdobe Stockから素材を探しています!
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画像をスマートオブジェクトにする
後の工程でフィルターを使用しますので、その都度修正ができるように画像をスマートオブジェクトにしておきます。
画像を用意したらPhotoshopで開きます。
「背景」となってるレイヤーを選択して右クリックを押して「スマートオブジェクトに変換」を選択します。
スマートオブジェクトに変換する作業は結構使いますが標準のショートカットキーが割り当てられてません。
なのでこれを機会にショートカットをカスタマイズするのをオススメします!
ショートカットキーのカスタマイズについてはこちらの記事で詳しく書いています!
CameraRAWフィルターを使ってリムライトが当たった表現を作る
次にカラーライトが物体に当たった時はその色味に反射して写りますので、その表現を作っていきます。
前回のリムライトエフェクトの記事と今回は違う「CameraRAWフィルター」を使用した方法で表現していきます!
先ほどスマートオブジェクトにしたレイヤーを選択して、「フィルター」から「CameraRAWフィルター」(ショートカットキー:Cmd(Ctrl)+Shift+A)を選択します。
すると別のウィンドウが出てきます。
左側がプレビューパネルで、右側が調整パネルになっています。
基本補正やカラーミキサーなどで調整する
まず「基本補正」のパラメータを調整していきます。
今回は発色とハイライト(光が当たっている部分)とシャドウ(影の部分)の明暗差をはっきりさせたかったので画像のように調整しました。
次にもう少し肌の部分をバキッとさせたかったので「カラーミキサー」のパラメータで「レッド」と「オレンジ」の輝度のパラメータを調整します。
カラーミキサーは画像の色を解析して狙った色味だけ色相・彩度・輝度を調整する機能です。
次にシャドウ側に青味を足したかったので「カラーグレーディング」から「シャドウ」部分の色を選択して青を足していきます。
カラーグレーディングはハイライト・中間調・シャドウと画像の諧調(明るさ)を判別して色味を調整出来る機能です。
虹色の円形の箇所で外側に小さい円を持っていくほどその諧調に選択した色が乗っていきます。
今回は青の方に振っていきました。
また、虹色の円のすぐ下の「彩度」と「ブレンド」と「バランス」をそれぞれ好みの色味になるように調整していきます。
補正ブラシでリムライトを作る
次にざっくりリムライトを作っていきます。
一番右のブラシのアイコンをクリックすると「補正ブラシ」モードになります。
すぐ隣の調整パネルでパラメータを調整します。
また、パラメータを調整していない状態でもブラシで先に塗っても同じように何の変化もありません。なので、この時に明るさを変えるとか彩度を上げるなどのざっくりでいいので少し調整しておくとどの箇所が適用されていくのかわかりやすいです。
一応「マスクオプション」にチェックをつけるとブラシで塗った箇所が可視化されるのですが、色を変更するなどの場合編集がしにくいので今回は使用していません。
パラメータをある程度変更したらブラシで塗り塗りしていきます。
今回は左側のライトを作成します。
ある程度塗り終わったら再度パラメータを微調整していきます。
次に人物をもう少しだけ微調整したいので人物のあたりだけ新規で補正ブラシを作成して塗り塗りしていきます。
新規の補正ブラシの作成方法は右側の調整パネルの上のほうに「+」のアイコンがあるのでそれを選択します。
最後に右側のリムライトを作成していきます。
新規で補正ブラシを作成してパラメータを調整してからブラシで塗り塗りします。
補正ブラシが完了したらOKを押します。
ベタ塗りでリムライトを作って微調整する
最後に背景を黒くしたいのと光源を追加したいので作成していきます!
レイヤーパネルの下の調整レイヤーを追加から「ベタ塗り」を選択します。
色はお好みの色にしてもらえればOKですが、今回は黒くしたいので暗めのグレーを選択します。
このままでは真っ黒なベタが出てきて人物が見えませんので人物をレイヤーマスクで切り抜きます。
切り抜きについては自動で切り抜いてくれる「背景を削除」機能を使用しました!
背景を削除機能についてはこちらの記事で詳しく解説しています!
また、画像によっては自動の処理では難しいケースも出てきます。
その時はペンツールで切り抜きしていきましょう。
ペンツールにの使い方についてはこちらの記事で詳しく解説しています!
今度はリムライトの光源を作成したいので先ほどと同じように「ベタ塗り」の調整レイヤーを作成します。
色はまず右側の光源を作りたいので青色を選択します。
これも作成しただけでは青色のベタが出てきますのでレイヤーマスクで欲しい部分だけ調整します。
今回はレイヤーマスクを選択して、「グラデーション」ツールで「円形グラデーション」でマスクを作成しました。
最後にレイヤーの描画モードを「ビビッドライト」にします。
次に反対側の光源を作成していきます。
これも同じように「ベタ塗り」の調整レイヤーを作成してマゼンタっぽい色を作成します。
先ほどの青の光源と同じようにレイヤーマスクを選択して「グラデーション」ツールを使用してマスクを作成します。
最後にレイヤーの描画モードを「スクリーン」にしておきます。
レイヤーマスクについてはこちらの記事で詳しく解説しています!
最後に全体的に締めたかったので「トーンカーブ」の調整レイヤーでシャドウを調整します。
これで完成です!
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お手軽リムライトの作り方のまとめ
CameraRAWフィルターを使ったお手軽リムライトの作り方の内容を以下にまとめました。
- 画像をスマートオブジェクトにしてCameraRAWフィルターを適用しよう
- 補正ブラシを使ってさらに細部を調整していこう
今回はいくつもフィルターを使わずにCameraRAWフィルターのみで人物の方は仕上げました。
またスマートオブジェクトにフィルターをかけると「スマートフィルター」になって他のレイヤーにもコピペ出来るようになります!
ひとつ作っておけば量産できますね!
ぜひリムリムしてみてください!